弱った脾臓を強化!
脾臓とは!
皆さんが御存知の臓器の名前は全て中国からきた言葉です。
西洋医学が日本に入ってきた時に西洋の言葉で臓器を説明するのは難しかったのでしょう、東洋医学の臓器の名前を西洋医学の臓器に当てはめたのですが、この脾臓だけは位置と働きが違ってしまったのです!
- 老化した赤血球の破壊
- 血小板の貯蔵庫
- 免疫機能と深い関係がある
- 消化器系を統率するもの
- 現代でいう膵臓
- 胃と共働して消化を助ける
- 手足の働きに関係する
- 口や唇に関係する
脾虚証とは!
日本人は消化器系が弱いといわれていますけど、皆さんはどうですか?
私も以前は「いつも胃がムカムカ」、「ゲップや下からガスがよく出る」、「朝食が食べられない」などの消化器系症状がよくありました。
朝食に関しては20歳頃から36歳位までちゃんと食べた事がありませんでした。
今、問題の朝食抜きですね!
なぜ、食べなかったかというと、まず「起きて食べる気がしなかった」、「食べると胃がムカムカする」というのがあったからです。
それが、食べられるようになったキッカケはと言うと「結婚して子供が出来、生活習慣が変わったこと」、「鍼灸師になって自己治療をするようになった」からです!
結婚するまで、結婚してから子供が出来るまでは夜更かしをしていつも2時位に寝ていたのです。こんな生活習慣では万全の体調を維持するのは難しいですよね。
それが子供が出来てからは妻の願いというよりも強制的に9時に寝るようになったのをキッカケに少しづつ朝ごはんが食べられるようになったのです。
やっぱり!生活習慣はだいじだなぁと身にしみて実感しました。
それからは毎日朝ごはんを食べています!(二日酔い以外は・・・)
本題にもどります。
脾虚とは簡単にいうと消化器系の弱りです。
脾虚の時の症状
- 食欲がない
- 痩せる
- 体が重い
- ガスや便が出ると気持ちが良い
- よく眠れない
上記のような症状があるときは消化器系の弱りが考えられます!
診断をして脾虚証となったときの使用するツボは
太白・内関・脾兪を基本に治療をします。
以前、私が鍼(はり)の体験会に参加した時の話なのですが、腰痛を訴える体験者が来ました。
男性、歳は20代、肌は青白く見た目にも元気がないのが分かりました。
1人の持ち時間は15分だったので、臨床のようにじっくり診断は出来ないので素早く判断して脾虚証で治療をしました。(もちろん、腰の治療も)
治療が終わったときには顔に赤味が出て顔色が良くなったのです!
それから10日ほどして、私の治療院に電話がありました。
電話をしてきたのはその男性の母親だったのですが、私が所属する会に問い合わせて電話をかけてきてくれたのです。(名刺類を渡さなかったのでわざわざ探してくれたのです!)
電話連絡後、当院に母親といらしたのですがその時に男性のお母さんが「息子がこんなに食べるのを初めて見ました。」と体験後に食事に行った時の事を話してくれました。
この男性は元々消化器系が弱く、少食だったようでした。
鍼の効果を実感でき家の近くの治療院に行こうとしたようですが、私の所に行きたいと訴えたようでした。(治療家冥利に尽きますね。)
生まれつき消化器系が弱い人、ストレスなどで弱る人条件は様々ですが消化器系の弱りは全身に影響します!
胃腸の調子が悪いなぁと感じている人はお近くの鍼灸院に訪ねてみてはどうでしょうか?
次回は脾臓に効果のある食べ物を紹介します!